アニメ雑感

魔法少女マジカルデストロイヤーズ

5話辺りで切った。オタクが抑圧されているというときに抑圧の主体が大文字の〈社会〉になるリアリティはもう失効しているのでは?(石原都政までのリアリティ?)という疑問を保留しつつ見ていた。「オタクの逆襲」というテーマは話数が進むにつれて後退して日常もの+魔法少女の微エロという方向に。終盤にまた「逆襲」のテーマは何の脈略もなく導入されて終わりの体裁を見せるのだろう。

opはドラッグ+サブカル系の映像で面白い部分はその数十秒かな。

 

この素晴らしい世界に爆焔を!

こちらも5話辺りで切った。初回の爆炎シーンは力が入っててよかった。このすばが好きかと言えばそうでもないので(ギャグのテンションに入り込めない)途中脱落も妥当か、と。めぐみんの過去の話で特に感想はない。

 

・スキップとローファー

原作読んで好きだったので期待してた。制作会社がPAなのが期待と不安を抱かせたが期待に応えてくれているといってよいと思う。新海、京アニ的な「青春」から思想的なものを取り払ったのがPAという感じがするが(単にキラキラしているもの、あるいはその単調な裏側)、原作が「青春」を複雑に描いているため薄まったとしてもグラスリップのようにはならない。兼近先輩が好きだが、そういえば演劇、あるいは演じることを物語の装置として使う作品は最近多いなぁと思った。何かに打ち込むために自分ではない存在に成る。その存在の耐えられなさ。

 

・【推しの子】

というか今見てる。見ながら書いている。多分書き終わるごろには追い付いてる。グローバルコンテンツになったという快挙だが、どう受容されてるのか気になる。脱線するが、横槍メンゴは何となく苦手意識を持っていたが「君は淫らな僕の女王」を読んで潜在力を舐めていたなと思った。それとも岡本倫の力なのか?強制的に「動物」になったヒロインが主人公に欲望を晒しまくっててすごい作品だった。真っすぐに「メンヘラ」。「内省」を促すのではなく、「開かれ」によって関係を構築するのではなく「欲望」を悪趣味なほど露出させる。あぁ、フィクション!!

推しの子は少なくてもアニメではこのヤバさは現れなさそう。

 

・「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」

予想以上に「アイマス」だった。チームとしての成長と各キャラの見せ場をそれぞれ描く。見る前は小学生多数というどんな犯罪アニメだよと思っていたが、少女を「主体」として描いているので(橘アリスが主人公なのは納得する)おいおいというのはあまりない。それぞれが悩むことがありそれを乗り越えて成長する。ロリ系のアニメなら最近飛びぬけてよいのでは?

ちなみにゆうき君の声が好き(女性声優の少年ボイスはなぜ魅力的なのか)